院長挨拶
当院は1997年1月14日に三愛病院のサテライトクリニックとして開設されました。当時、透析医療は災害の影響を受けやすいことが指摘されており1995年1月17日の阪神淡路大震災の経験をもとに災害時のリスク分散を設立の主たる目的のひとつとしていました。この災害対策により2011年3月11日の東日本大震災の際にも大きな被害を受けることもなく他施設の支援透析をすることができました。
日本透析医学会の報告では慢性維持透析を受けている方々は2016年12月31日時点で約33万人で増加率は低下傾向にあるもののまだ総数は増加し続けております。そこで当院では新規の透析導入を減少させるため保存期慢性腎臓病教室を開催し、早期に進行抑制のための治療を受けていただけるように最新の情報を提供しております。また、すでに透析治療を受けている方々のためには治療成績の向上を目的に大規模臨床研究に参加し日本国内だけではなく世界の中での自己評価をしています。世界主要22カ国で行っている多施設共同観察研究DOPPSには1999年より参加、そのDataはJSDT、K/DOQI、KDIGO等の診療ガイドラインに使用されています。
医療技術の進歩、そして社会の変化は過去にはない程に急速になってまいりました。そのような環境の中で当院での治療を選ばれたすべての方々とご家族の皆様、そして当院で提供している医療にご協力いただいているすべての皆様方に「本当に矢巾クリニックに来て良かった」と思っていただけるよう職員一同今まで以上に知恵と汗を絞ってまいりますので今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
矢巾クリニック 院長 藤島 幹彦